ちょゆき(仮)’s blog

ショッピングセンターとデジマについて

起業家精神を身につけて会社で成果を出す

 

2ヵ月前ぐらいにこちらのセミナーを受講しました。

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こちらのセミナーは起業家になることを推奨しているわけではなく“会社員でありながら起業家のナレッジを使いこなし、会社の既存領域にとらわれることなく、ゼロから新規事業を生み出せる ハイブリッド型 会社員を育成する”というコンセプトが非常に面白かったです。

※定期的に実施されているセミナーのようなので、ご興味があればぜひ参加してみてください。

 

主催は、チーム・ゼロイチ。

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こちらのセミナーは自己の課題や目標を可視化し、新規事業を検討していくためのパートナーを探していくというワークショップが中心ですが、ワークショップを推進していくための座学セミナーも非常に面白かったです。

 

以下、座学でのお話で興味深かった部分やディスカッションで印象的だった話しをまとめます。

 

○非ユーザーを顧客化するためには?

・非ユーザーを顧客にするためには「顧客への3階層」を意識する必要がある。

・「顧客への3階層」は「不安(非ユーザー)」「問題(ユーザー)」「課題(顧客)」からなる。

・「不安」が自分事化されていない人に商品を紹介してもマネタイズしない。

・例えば、『仕事で成果が出ていないことがストレス(不安)』という人がいた場合、不安が自分事化されていないと『ストレス解消のために通勤電車で携帯ゲームをやる』とうアウトプットになり、一時的にはストレスが解消されるかもしれないが、本質的な解決には繋がらない。

・『仕事で成果が出ていないことがストレス(不安)』が自分事化されると『仕事で成果を出すためにはどうすればよいか(問題)』という思考になり、不安を解決するための問題(コミュニケーション、商品知識、リーダーシップなど)が可視化される。

・問題が可視化されて、初めて課題が見えるので、解決策(コミュニケーション向上セミナー、商品知識教本など)を提案できる。

・事業者側は、商品をただ紹介するのではなく、「不安」「問題」のフェーズにいる人をいかにして「課題」のフェーズに落としてあげるかを常に考える必要がある。

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○新規事業はお金を使わずに実現する

・会社では新規事業を行うにあたって予算がつき、その中でやりくりをするが、それがそもそも入口から間違えている。

・本当の意味での新規事業はうまくいく見込みを全く予想できない。

・本来であれば予算がつくはずがないし、その予算で成功できる保証など何もない。

・起業家は新規事業のプロトタイプを作るときには『全くお金をかけずにそれを実現するためにはどうすればよいか』と考える。

・そのために必要な能力が「スカウト力」

・世の中に存在しない新規事業にチャレンジをするからこそ、そのようなプロジェクトにたくさんの超有名企業に勤める超優秀な人が巻き込まれたいと思っている。(大きな企業では優秀な人でも事業の一部しか担えないため)

・そのような人達に無償で支援してもらうための「スカウト力」が事業成功の鍵となる。

・スカウト力とは「共感」×「共通目的の発見」

 

 

○共感してもらえるストーリーの創造

・まずは漠然とした課題を言葉にする(MYミッション化)→①誰の ②何をどうしたいか?

・次にMYミッションの「目的・意味の明確化」を行う→①どういった体験から必要と考えたのか? ②それが達成されると誰(組織/業界/属性)が喜ぶのか?

・次にMYミッションの「イメージの具体化」を行う→①実現に必要な課題解決を因数分解(関連小課題) ②影響を与えられる大きな課題は?(関連大課題)

因数分解した内容をストーリー化して、協力者に共有し共感してもらうことで「私のストーリー」が「私たちのストーリー」に昇華する。

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○新規事業の種を見つけるための思考法(アナロジー思考)

・共通目標の発見に必要なのは「アナロジー思考」と「強制発想」。

・「アナロジー思考」とは似たよう事例に言い換える思考のこと。

・例えば、以下の2つの一見、全く関係ない課題をアナロジー思考で考えてみる。

A

解決したい課題:『シングルマザーが、平日、子供が家で一人ぼっちなのを子供が寂しくない状態にしたい』

解決案:「親子の会話量UP」「リモートWORK」

アナロジー思考(言い換え)「ネタとなる親子の共通体験の創出」「職人芸/少数仕事のスキル獲得」

B

解決したい課題:『金銭的人間関係にウンザリしている会社員が、金銭以外にもやりがいを感じ、自身でそれを語れる状態にしたい』

解決案:「会社員の起業家体験」「会社にも評価されるスキル」

アナロジー思考:「ゼロから事業創造体験」「TOEICなどの語学スキル習得」

 

⇒上記の課題の源泉は全く異なるが、アナロジー思考を繰り返すことで、似たようなキーワードを発見する事ができる。

上記の場合だと“体験”という共通のキーワードが浮かび上がってきたので、『親子で起業家体験』という新規ビジネスが両者共通の課題解決になりうる。

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○新規事業の種を見つけるための思考法(強制発想)

・「強制発想」とは一見、正反対と思われるワードを組み合わせて発想すること。

・例えば、「イノベーション」を起こしたいとしたら全く反対のワードは何かと考える。

・ここでは「イノベーション」の反対語として「安定」「保守」などと発想する。

・「安定」「保守」を「イノベーション」するためにはと考えると『保険商品のイノベーション』などという新規ビジネスが創造できる。

国鉄がJRになった時も、「移動のためのスペース」にすぎなかった『駅』を、「商業ビル」や「ホテル」などの様々なイノベーションにより「駅自体の価値を上げる」ことに成功した。

 

 

起業家精神を持った会社員になるためには

・起業家と会社員の思考の違いを理解する。

 ⇒『起業家:自者評価』『会社員:他者評価』

そもそもの思考の違いを理解した上で、起業家の強みで会社員でも活かせるスキルや思考法を身につける

・自分が社会で通用するレベルで成長し続けているかを常に考える。

 

 

受講した際には、共感しあえる仲間のマッチングには至りませんでしたが、機会があればまた受けてみたいなと思いました。