ゼロをイチにすることの価値
先般、Facebookでもご案内させて頂きましたが、4月21日にアトレ大井町のLINE@が開設されました。
日々情報交換をさせて頂いている方からは「どんだけ時間がかかっているんだ 笑」というお声を頂きそうですが、僕自身が一番それを実感していると思います。このたび大井町店でLINE@を開設できたのも、本社の販促担当が大井町店でのSNSトライアル実施の合意を勝ち取ってくれたからであります!
立ち上げに合わせてクーポン施策も実施しており、5月7日現在で有効お友だち数が4,294と想定以上の方にお友だち登録をして頂いています。また、ブロック率も10%とクーポン施策を同時に走らせている中では、割と少ないかなと思っています。
これからの課題は、会員数を増やしながらブロッグをされない価値ある情報を提供できるかかなと思っています。(そのためにはクーポンの利用箇所などの分析も有効な情報になるんじゃないかと想定しています)
このようにスタートしたLINE@ですが、ここまでには本当に紆余曲折あり、SNSをはじめとするデジタル戦略については、自分なりに勉強と情報交換を重ねてきたと思います。それによって具体的な仮説設定や問題が発生しそうな箇所をある程度予測ができたとは思います。しかしそれと同時に、ゼロのまま知識を積み重ねていくだけでは得られない気づきがある事を改めて実感しました。
【LINE@の画面設定】
30代のおじさん2人で画面設定をするのですが、ガラケーから初めてスマホを与えられたかの如く試行錯誤しまくります。
とりあえず有りものの素材をアテてみたりします。
うん、長体が合っていないね。。。
それでもなんとか素材を集めながらここまで完成。
友だち追加メッセージなんかも、他のアカウントを参考に作成していきます。
「どう?この絵文字の感じかわいくねー?」
「うん、かわいいっす♫」
なんておじさんで気持ち悪い会話を繰り広げながら、ひとつずつ作成をしていきます。
悪戦苦闘したものの、作成してみた印象として、LINE@の管理画面は超分かりやすいことを実感しました!ちゃんと設定の手順などのガイドラインやマニュアルへのリンクも分かりやすくできるので、最低限の設定は誰でもできると思います。
さすが、個人の飲食店などもたくさん導入している事も頷けます。
【開設初日】
友だち登録に合わせてクーポンキャンペーンの画面も仕込み、当日は僕も朝から大井町店に立会います。
まず感じたのは、本社と現場の距離の難しさ。電話やメールで綿密にやりとりをしていたものの、準備が追いつかずショップさんへのツール配布は当日の朝となり、ポスターの掲示は開店に間に合わない状態でした。
※開店直後(ポスター掲示が間に合っていない)
今後、各店に水平展開していく上では、販促担当だけではなく館全体で実施の意義や協力体制を構築する事が重要と考えられます。
なんとか開店1時間後にポスター掲示は完了させます。
午後、中抜けで本社に戻った後に、夕方改めて本社の販促担当と大井町に戻ります。
改めてポスターを見ると、クーポンの告知が分かりづらいことに気付き、即、修正します。
※当初(クーポン特典が分かりづらい)
※修正後(クーポン特典を目立つように修正)
これもなぜ、ポスターを制作前に気づけなかったかと振り返ってみると、ポスター制作時は事業者目線でデザインを見ており、ポスターが掲載された時にはお客様目線でポスターを見ているからだと気づきました。
一通りの改善を完了した後に、館内を回ってみます。
僕も本社の販促担当も大井町店での勤務経験があるので、顔見知りのショップの方にお話を聞いてみると、「ご案内してますよ!」とかおすすめの方法などの質問などを頂き、想定以上に良い反応を頂きました。その声を聞いていると、改めてショップの方はSNSによる売上UPの可能性に期待をしている事を実感します。
またお客様もポスターのQRを直接読み取ってスムーズに友だち登録をしている方が多く、僕らが考えている以上にリテラシーが高いことも肌で感じました。
そしてTwittre上にもポジティブな反響を頂けており、成果を肌で実感しています。
ここら辺の一連の体感は実施前には得られなかった事で、どんだけ考えを巡らせても、実施する事で得られる成果には勝てないし、実施をする事で更に得る知識に深さが出てくるのだと改めて感じさせられました。
今後、大井町店ではこのLINE@を皮切りに、Twitter、Facebook、instagramを開設していく予定です。
■各ツールの役割の仮説
LINE@→Twitter→Facebook→instagramの順で、短期集客(すぐ使える情報)→中長期集客(ファンづくり)の流れで運用をしていく。(LINE@が最も短期集客の使い方)
【LINE@】
(目的)
・アトレ利用者に価値のある館主催の情報を発信し、入館者増を狙う。
(告知内容)
・キャンペーン、フェア
・新店、催事ショップオープン情報
・他デジタルツールの開設情報
(KPI)
・有効友だち登録数
【Twitter】
(目的)
・ヘビーユーザー向けにその日の館情報を発信し、入館者増を狙う。
・館⇔ショップ、ショップ⇔ショップの相互フォローによって情報の回遊や館の一体感を情勢する。
(告知内容)
・各ショップの店頭情報(店頭平台のフェア変更等)
・その日限定のオススメ情報(プレミアムフライデー、その日の特売情報等)
・ショップ発信のリツィート
(KPI)
・フォロアー数
・出店ショップのTwitter実施店舗数
【Facebook】
(目的)
・館内イベントの告知及びアーカイブ化による購入以外の魅力発信
・アトレHPで実施しているショップブログをブラッシュアップ(商品のストーリーやショップスタッフに着目した情報)し、Facebookでリンク発信し、ショップの隠れた魅力を伝える。
(告知内容)
・イベント情報(実施後レビュー含む)
・ショップブログリンク
(KPI)
・フォロアー数
・リーチ、リアクション数
・イベント参加人数
・ショップブログ閲覧数
※迷い中。もしかしたら、下記の役割はFBに置き換え、別の使い方をするかも
(目的)
・館コンセプトに沿う発信を行い、共感者(フォロアー)のニーズを探り、館施策へ反映させる。
・フォロアーからアンバサダーになり得る方を発掘する。
(告知内容)
・アトレ大井町店の重点ターゲットであるファミリーに着目した発信(子育て、料理等)
(KPI)
・コンセプトに反応、共感して頂ける方との繋がりを獲得
LINE@で学ばせて頂いた通り、想定通りに行かない事が多々あると予想されますが、まずは仮説に合わせて運用し、お客様目線で違和感を感じれば、修正を繰り返しながら、お客様にとって価値ある物になるように推進していきたいと思います。
あとは、自分達の手を離れても本質が忘れられずに運用される仕組みづくりも大きなテーマかと思います。