LIVE DE X'MAS 2016から駅ビルが伝えるべきことを考える
ECの市場分析から始まり、正式にデジタル戦略のプロジェクトに参画し、はや4ヵ月ちょっと。最近、デジタルツールで何を伝えていくべきかを考える機会が多々あります。
そんななか、12月2日(金)に「LIVE DE X'MAS 2016」というライブに行ってきました。
「LIVE DE X'MAS 2016」とは、
各セレクトショップ・メーカーが主催する年に一度のX'MASライブイベントで、今年でなんと27回目を数えます。
【Timetable】
19:00 オープン
19:30 TOMORROWLAND
19:55 M'S
20:20 TTT’S
20:45 UNITED ARROWS
21:10 SHIPS
21:35 FREAK'S STORE
22:00 BEAMS
先日登壇させて頂いた分析システムベンダー「リゾーム」さん主催のユーザー交流会にいらっしゃっていたSHIPSさんにお声がけ頂きました。※お声がけ頂くまで、このようなイベントの存在すら知りませんでしたが、裏原全盛時代を過ごしてきた僕には胸が高鳴るイベント。
場所は「代官山THE ROOM」で21時過ぎSHIPSさんのステージから参加させて頂きました。
昨年、40周年を迎えたSHIPSさん。
「こんばんわ、SHIPSです!」というだけでめちゃくちゃカッコイイのは何故でしょう!※「こんばんわ、ア○レです!」と言ってもこうはならない。
40周年の歴史を想起させる安定感抜群のステージでした。
○FREAK'S STORE
続いて、今年で30周年を迎えたFREAK'S STOREさん。
安定感のSHIPSに対して、ブランドスローガンである「アメリカの豊かさ・ワクワク・ドキドキを伝えたい」を想起させるかなり勢いのあるステージ!※ボーカルのお姉さんがめちゃくちゃカッコイイ。
終盤には社長自らステージに!
これまで30年間よりも、この先の30年に期待してくれと言わんばかりのステージでした。
トリを務めるのは、今年で40周年を迎えたBEAMSさん。
女性ボーカル2人組のノリの良いナンバーが続きましたが、最後の曲がヤバかった!
ご存知の方も多いと思いますが、この曲はBEAMS40周年記念MVのBGMに使われている曲です!※動画を見ていない方は必見。
当然、FREAK'S同様、最後のステージでは社長が登場!
ステージ上で自らの40周年と共に「FREAK'S30周年おめでとう!」と讃えるメッセージは感動!
ライブはすごい盛り上がりのなか、幕を閉じました。
【ライブを終えて思う事1】
ステージを見ていて感じるのは、全員が自分たちのブランドが大好きで自然にブランドらしい表現を追求している。そしてユーザーも、そのブランドの服だけではなく歴史や文脈を価値を含めてそのブランドが好きであるということ。※セレクトショップはそれが分かりやすいだけでどの業種においても同じだと思います。
○BEAMS40周年記念の書籍
ビームスが40年間の東京のカルチャーを編集する。
※個人的には93年〜02年ぐらいまでのページがヤバい。
お互いのブランドの歴史と共に業界のあり方を語り合う極上の対談!
○BEAMSとUNITED ARROWS セレクトショップ40年の過去と未来
実はこんな歴史的背景があった事をSCの人はあまり知らない。
そういう意味で考えれば、駅ビルはもっとテナントの歴史や文脈を深く理解することが重要で、それが今までと違う側面でのお客様理解に繋がる気がする。またその文脈をふまえて情報発信する事でモノを超えた価値を提供できるのではないかと思う。
【ライブを終えて思う事2】
セレクトショップに歴史や文脈があるのと同様に、当社にも当社なりの面白い歴史や文脈があるが、それは社員にあまり伝わっていない。※そこには出向者が構造的に多く歴史や文脈が継承されづらいという問題もある。僕は幸いにも恵比寿店開業時の店長だった前社長の下で働いていたので、断片的にそれを聞く機会があった。
当社では情報発信の際に、手段や他社事例にこだわりすぎるが、ブランドが確立された会社は良い意味で深く考えず「その手段で自分たちのブランドらしさを表現するためには...」というシンプルな視点で表現方法を考えている気がする。
自分たちのブランドへの愛着が希薄であればあるほど、論理的な視点でしか意思決定されず、想いが乗ってない無味乾燥なコンテンツしか作れなくなるのではないかと思う。
テナント様の歴史・文脈の理解と共に自社の歴史・文脈の理解をする事で自ずと伝えていくべきことも見えてくるのではないかと思いました。
※機会があれば前社長と歴史について語り、ブログに掲載してみたい。
表がFREAK'S30周年、裏がBEAMS40周年になっているTシャツが素敵すぎる!