#ちょゆきアトレ辞めたってよ その⑤言葉にできるは武器になる
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#ちょゆきアトレ辞めたってよ その④バリューについて考える - ちょゆき(仮)’s blog
様々な方との対話を通じて、改めて自身のキャリアを棚卸しすることにしました。
強みは探してもらうものではなく伝えるもの
・「世の中が求めている能力」をふまえつつ
・「自分ができること」をアピールし
・「自分のやりたいこと」に繋げていく
視点を持ちながら自分がアピールしたいことを精査していきました。
過去の会社での経験は優先順位を下げ、直近で取り組んできたマーケティングや戦略立案を中心に据え、自分のアピールポイントを3つに絞りました。
◆JREカードデータを活用したマーケティング業務
・新規開発や大型改装など施策の仮説検証分析
・カード会員のLTV分析
・従業員向けマーケティング研修の立案・実施
※2016年2月:JR東日本グループ共通ポイントプロジェクトにて分析システムの構築に参画
◆デジタル戦略の企画・推進
・全社のデジタル戦略の企画
・自社のデジタルメディアの最適化調査及び改善業務
・自社クレジットカード入会獲得のデジタル広告運用
・各館のSNS導入支援・運用サポート
・オウンドメディアのリニューアル
◆インバウンド戦略の企画・推進
・全社のインバウンド戦略の企画
・SNSを中心とした訪日外国人の駅・駅ビルの利用動向調査
・ティザーサイトとFacebookの立ち上げ及び運用
・インフルエンサー及びメディアタイアップを中心とした施策の企画・推進
デジタル領域での経験不足を自覚しているなかで、アピールポイントを3つに絞るというのは非常に勇気がいる決断でしたが、伝えたいポイントを絞り込んだことは、のちに大きな成果を生むことになりました。
キャリアは掛け算で考え表現する
それまでは、経歴説明も網羅的に説明していましたが、キャリア整理後はアピールポイントの3つのみを説明する形に変更しました。
伝えたいことを絞り込み、その説明もできるだけシンプルにしていきました。(だいたい3分以内で説明を終えるイメージです)
それによる効果は如実に現れました。
最初の説明を3つに絞ったことで、最初の質問はお伝えした3つの内容にほぼ限定され会話にも軸が生まれました。
経歴説明の中でお伝えしなかった過去の経験は、会話のなかで3つのアピールポイントの付加価値をさらに高める材料へと変わりました。
「小売業経験」「営業経験」「デベロッパー経験」「デジタルマーケティング」・・・と網羅的に伝わっていた自分のキャリアは、
「小売業経験×デベロッパー経験×デジタルマーケティング」と重層的な経歴へと変化し、「リアルの現場を知っているデジタルマーケター」という専門性に昇華しました。
この経験から、自分の経験を誰でもできることと捉えるか、自分しか経験していない特別な専門性と捉えるかは自分次第で、平凡に見える経験も掛け算で考えて自分だけが語れるストーリーとして表現できれば、どんなキャリアもその人だけの特別な専門性になるのだということが分かりました。
改めてこれからのキャリアを考える
そういった会話の中で、自分が意識していなかったアピールポイントなども再発見し、
改めて今後のキャリアについても深く考えることができました。
思えばデジタル業界の方々との出会いの中で、ECと言えば〇〇さん、オムニチャネルと言えば△△さんなどだいたい「この領域=誰」みたいなイメージがありました。
自分はマーケティング領域でどのポジションを獲得していきたいのか。
そう考えていくなかで、自分が志向したのは「外国人向けのマーケティング」でした。
アトレでインバウンド戦略を構築していくなかで感じたことは、「国内のマーケティングは緻密にできているような会社でも外国人向けのマーケティングは意外に弱い」ということでした。
日本でターゲットごとに緻密なマーケティングができている企業でも、外国人向けとなった途端に、国別などターゲット設定が極端に粗くなったり、PDCAが意識されていない施策などが散見されているような気がしました。
東京オリンピックに向けて海外向けのマーケティングの需要は高まってくるだろうことが予想され、東京オリンピックまでの2年間、外国人に向けたデジタルマーケティングを徹底的に取り組むことで数年後に自分独自のポジショニングを築けるのではないだろうかと考えました。
また、日本は少子高齢化である反面、グローバルでは逆に人口は増加していているので、今後のキャリアを考えてもグローバル×デジタルという成長市場の中で経験を積むことが今後の大きなステップアップにつながるとも考えていました。
語学は全くできませんでしたが、アトレで取り組んできたインバウンド戦略には一定の手ごたえを感じていましたし、2020年東京オリンピックの開催や訪日外国人の増加などの流れからも、今であればそのような業界でキャリアを積みながら語学の勉強をしていくことも可能ではないかと考え、インバウンドや海外事業を中心に次のキャリアを考えていくことにしました。
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